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■BUZZを結成するまで

    ― 東郷さんも幸宏さん同様に高校在学中から、信之さんからのお仕事で、CM曲のお仕事なんかされているそうですが、CM以外の作品も含めて何か思い出に残っている作品がありましたら教えてください。

    ■やはり、最初に歌ったCM曲は思い出深いです。 それは、ロッテボンボンガムのCMで、ピーターマックスと言うイラストレーターが画像に映ってるもので、そもそもが、その画像を撮るために生バンドが欲しいと言われ、僕、細野さん、幸宏鈴木茂というメンバーを組んで演奏し、撮影したら、『このメンバーでCMも録音しましょう!』ってことになったんです。

    ― BUZZの相方の小出博志さんは、幸宏さんが、小出さんのやられていたインディアンアップルを手伝っていて、幸宏さんのご紹介で知り合ったそうですが、何時頃ですか?(高校卒業後? つまり大学生の頃ですか?)

    ■そうです。大学1年の終わりぐらいじゃないかと思います。 幸宏小原とバンドを組もうって話があって、僕が、「じゃ、もう1人、歌える人が欲しい」って言って、紹介してもらったのが博志です。

    ― それは、幸宏さんと小原さんがガロのメンバーだった頃ですか?

    ■そうだったと思います。

    ― BUZZ小林啓子さんのアルバムでBUZZ SHOP DIRT BANDというバンドが記載されています。小林啓子さんの『かなしみごっこ』ではBUZZのお二人と幸宏さんと小原さんが半数以上の曲で参加されていて、他にガロ日高富明さんや堀内譲さん。そしてユーミンやアメリカから一時帰国されていたジョージ吾妻さんも参加されていますね。

    ■そうです。まあ、後に、高橋信之さん小林啓子さんは結婚されたんですけど(後に離婚しましたが) 当時のアルバムには、信之さんと所縁のあるミュージシャンが集まって作りました。 それがキングだったから、BUZZもキングになったんです。

    ― また話が前後しますが、小林啓子さんの1971年にリリースされた1stアルバム『あげます」では『BUZZ SHOP DIRT-BAND+3』と記載されています。 残念ながら個々の名前は記載されていないのですが、このバンドはどのようなバンドで、メンバーはどなたですか?

    BUZZでデビューする前、幸宏小原と、あと数人でデモテープを作ってました。
    当時、『若者が作る、若者のための音楽を作ろう!』と言う目的で、5年後を目標に置いて作り、それぞれがスタジオでCMなどの仕事をした時、10%〜20%を貯金して、スタジオを借り、作ってたわけです。
    それで、そのメンバーがレコーディングの際、総称として『BUZZ SHOP DIRT BAND』と呼んでたわけです。だから、幸宏小原の他はユーミンも参加してたこともあり、(『ケンとメリー』のレコーディングのピアノはユーミンです)色んな人が居たので、一言で「メンバーは○○です」とは言えません。