細野晴臣: 『対談の本』〜ロックンロールから枝豆まで〜

昨年発売された「アンビエント・ドライヴァー（THE AMBIENT DRIVER）」に引き続き、 細野晴臣さんが雑誌に連載していたものをまとめた本『対談の本』〜ロックンロールから枝豆まで〜が発売されます。

この本は1996年から1998年までEsquire誌で連載していた「ホソノ・アワー」「問答2001」をカップリングした対談＆トークをまとめたものとなります。

Part 1「ホソノ・アワー」は細野さんがディスクジョッキーを務めるラジオ番組を模し、ゲスト持参の音源も紹介するものです。

ゲストは大滝詠一さん、テイ・トウワさん、ムッシュかまやつさん、高野寛さん、シーナ＆ザ・ロケッツのシーナさんと鮎川誠さんなど豪華アーティスト陣です。

また、単行本化に際し、ジム・ジャームッシュや大滝詠一さんとの対談、特別ゲストを招いた最新語り下ろしとして忌野清志郎さんとの対談も追加されています。

Part 2「問答2001」は、「門前の小僧」が師匠である細野さんに教えを乞う、 対話形式で、「アンビエント・ドライヴァー』の続編とも言える内容です。

なお、この本にはレアトラックを収めた「Ripping」というCDと細野晴臣さん撮影のオリジナルポスターがついています。

■目次
まえがき

ホソノ・アワー
高野寛
ジョン・ケイルに会うの巻。

ムッシュかまやつ
ムード・オルガンに眠くなるの巻。
初ギターお披露目の巻。

大滝詠一
日日是枝豆的音楽の巻。
あってもなくてもいいものの巻。

コシミハル
コシミハル＝フランス人の巻。
20世紀の思い出の巻。

テイ・トウワ
コギャルの騙し方の巻。
マイク・タイソンあらわるの巻。

鮎川誠＋シーナ
コンピュータでロックの巻。
森の石松とは誰かの巻。

細野晴臣
アフター・アワーズ

特別対談
忌野清志郎
詩人かミュージシャンかヒーラーか

ジム・ジャームッシュ
僕たちがインディアンに教わったこと

大滝詠一
僕らのアメリカ

問答2001
ものをあつめるということ
システムに終わりは来るか
音楽の現在形と未来形
日本のソウルミュージックとは
未来型コンサート空間とは何か
現代人はなぜ終末に憧れるか
ドラマ性を必要としない音楽とは
トランスから戻るための音楽とは
21世紀のおうちの形とは
天変地異に対処する方法とは
遊びと笑いは消えてゆくのか
あらまほしき未来像とは
MONDO 2001 エピソード1

あとがき

■収録CD　「Ripping」
1 Millennium Ripping 2'37"
2000年作家・矢作俊彦さんがWEB現代のHPに立ち上げた小説「Jane Due」のタイトルバックに使う音楽を依頼された作ったもの。

2 Day & Night 9'34"
A) Clock
2003年。写真家・安珠さんのエキシビジョンのために作ったコラージュを新たに作り直したもの。
B) Meeting With Beaty
2001年。NHK教育テレビの美術番組「美と出会う」初回に書いたエンディングテーマのロングバージョン。