高橋幸宏さんの2回目のソロツアー「YUKIHIRO TAKHASHI JAPAN TOUR 1983」は1983年8月24日発売のアルバム「薔薇色の明日」のための
プロモーションツアーで、アルバム発売直前の8月13日から20日までの間に5公演が行われた。
前年の1982年はYMOとしては活動を中止し、終わりに近づいた頃よりレコーディングしていた「浮気なぼくら」は、1983年5月24日に発売され、
続くYMOのアルバム「Service」のレコーディングや、暮れのYMOとしてのツアーが決まっていたため、
このツアーは小規模なものとなったようだ。
規模は小さいながらも、メンバーは変わらず豪華で、前回に引き続き立花ハジメさん。前回ゲスト出演した鈴木慶一さん。イギリスから、初登場ながら前作に参加していたBill Nelson。
同じくイギリスから、初登場のDavid Palmer。
鈴木慶一さんは自身のバンドのムーンライダーズでのライブと違ってキーボーディストとして参加。
David Palmerは同年にABCとして来日した際に、YMOのメンバーと会いたいと打診があったことから
幸宏さんと知り合い、前年に出演したSteve Jansenが一風堂のツアーに参加することが決まっていたため、
ツアー参加の要請を行った。結果的にDavidはABCを脱退してツアーに参加。同年のYMOのJapan Tour等にも参加している。
このツアーの模様はNHK総合テレビとNHK-FMにて短いながらも初日の箱根のライブが放送されたほか、同年11月18日に「BOYS WILL BE BOYS」として、最終日の渋谷公会堂のリハーサルと本番の映像に加えて、箱根の映像で構成されたビデオ作品が発売され、翌年の1984年1月25日にはライブアルバム「tIME aND pLACE」が発売された。こちらはそれ以外のソースとは別の日の音源も一部使われており、8月16日のSandiiとデュエットした「Drip Dry Eyes」や沢村満さんの参加した「Something In The Air」が収録されている。
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