■このライブについて
■ライブレポート
ところどころうろ覚えではっきり思い出せないため、憶えていることを中心にレポートさせていただきます。
■開演時間の15くらい前。
サポートの権藤知彦さんやスタッフが機材のチェックを入念に行っていました。ステージは軽い傾斜があり、前方は左から坂本龍一さん、高橋幸宏さん、細野晴臣さんの位置。後方は高田漣さん、権藤知彦さん、高野寛さんの順に機材が設置されていました。今回は、以前と違って、3人のところにはMacが置かれていないようでした。高橋幸宏さんのところはドラムキットも!
開演時間の18時を6、7分過ぎて権藤知彦さんを先頭に高野寛さん、高田漣さんのサポート陣。そして、細野晴臣さん、高橋幸宏さん、坂本龍一さんが登場。
■一曲目は「以心電信」
コーラス部分を中心に再構されたアレンジ。権藤知彦さんが演奏する生の管楽器、フリューゲルホーンもぐっときました。演奏終了後に「こんばんは、Human Audio Spongeです。」と高橋幸宏さんのMC。
■「Sports Man」
先頃、細野晴臣さんのトリビュートアルバム「細野晴臣トリビュートアルバム」にて高橋幸宏さんがカバーしているヴァージョンで、高橋幸宏さんがヴォーカル。
■次からは少し過去のSketch ShowやHuman Audio Spongeのライブでもレパートリーに入っている「Fly Me to the River」、「Mars」、「Flakes」。過去のライブとは曲順も異なり、高野寛さんや高田漣さんも加わり、アレンジも若干変わっています。高田さんの音が入るとかなり印象が変わります。「Mars」ではPVの映像がバックに映し出されました。
■メルツ(Marz)のカバーで、「Everything Had A Hard Year」
昨年の「高橋幸宏 Presents 4MOONS' LIVE“Something Blue”(07-06)」で高橋幸宏さんのがカバーした曲。映像は伊勢聖子さんによるものだと思いますが、そのツアーの時のとは違う、さわやかな感じのものでした。
■「Riot in Lagos」
MCで高橋幸宏さんが「バルセロナで一番盛り上がった曲」というような感じで紹介。特に中間あたりの坂本龍一さんの演奏していた部分が過去のとはずいぶん異なっていたようです。高野寛さんのギターの感じもカッコよかったです。
■「Ongaku」
YMOが1983年の散開した後、坂本龍一さんの21年前に行った初のソロ全国ツアー「メディアバーンツアー」での演奏が懐かしく思い出されましたが。今回はアレンジが変わっているもののオリジナル同様に細野晴臣さんと高橋幸宏さんのヴォーカルも途中で聴けるという、古いファンには涙もののヴァージョンでした。ここでも権藤知彦さんの間奏部分でのフリューゲルホーンが素晴らしかった。
■Resque(新曲)
おそらく雑誌のインタビュー等で語られているサントラのための曲のようです。
これは「Get Your Mind Right」というフレーズで始まる高橋幸宏さんがヴォーカルの曲で、おそらくシバオカチホさんと思われる女性のスウェーデン語(?)のコーラスが入ります。映像部分には高橋幸宏さんの歌う英語部分と女性の歌っている部分の歌詞が映し出されたり、ドット絵で構築された映像と男性と女性の顔のイラストが映し出されていました。曲調は「Still Walking To The Beat」っぽい感じのかっこいい曲でした。
■「Turn Turn」
高橋幸宏さんがステージの中央にセットされたドラムを演奏。
前出の細野晴臣さんのトリビュートアルバムでは小山田圭吾さんが坂本龍一さんとこの曲を取り上げていて、坂本龍一さんもこのを一緒に歌っていましたが、ここでも坂本龍一さんが一緒に歌っていました。
■続く「Supreme Secret」と「Wonderful To Me」
Sketch Showのファーストアルバム「Audio Sponge」で坂本龍一さんが作曲に参加した曲。基本はDVDとして発売されたHuman Audio Sponge「HAS HUMAN AUDIO SPONGE Live in Barcelona - Tokyo」。しかし、高橋幸宏さんのドラムと細野晴臣さんのベースが演奏されたのはHuman Audio Spongeのライブでは初めてだったと思います。
■「War & Peace」
アフリカの動物を中心とした映像をバックに語りの部分の文字が映し出されている中、坂本龍一さんの弾く部分はもちろんのこと、高橋幸宏さんのドラムと細野晴臣さんのベースがかっこ良かった!
■「Rydeen 79/07」
坂本龍一さんはステージ向かって左側設置したProphet 5の方を向き、上に設置したトイピアノとProphet 5に向かって、右手と左手の高さが違うので、一瞬構えるかのように弾き出しました。この曲での細野晴臣さんのベースは凄かった!
坂本龍一さんは途中からステージ向かって右側に設置したキーボードを弾いていました。KIRIN LAGERのCM用に再レコーディングしたものよりも、よりライブ感のある演奏。
これで本編は終了。
■アンコール
まず、高橋幸宏さんがメンバー紹介を行いました。
Sketch ShowやバルセロナでのHuman Audio Spongeのライブなんかにも参加している権藤知彦さん。最近、お子さんが生まれたという高野寛さん。続いて最近(ヱビス ザ・ホップの)CMに出演している高田漣さん。
そして、二人の尊敬するミュージシャンを紹介します。と、坂本龍一さん。大歓声の中途中さえぎられ、その後、細野晴臣さん。そして、坂本龍一さんが高橋幸宏さんを紹介。
メンバーは今回のSmile Together Projectのために制作されたTシャツを着ていました。 高橋幸宏さんは桐島かれんさん。坂本龍一さんは、しりあがり寿さんのものだったようです。
サポート陣は1980年の秋のワールドツアーでYMOが着ていたシャツを着ての再登場。会場にはこのシャツを着たファンも数名見かけましたが、まさかの演出。しかも一番恥ずかしそうな感じだった権藤知彦さんは赤いベルトでした。
演奏したのは「Chronograph」と「Ekot」の二曲でSketch Showのライブでは定番だった曲ではありましたが、ホールに響く権藤知彦さんのユーフォニアムはこのような大きなホールでは特に生かされます。そして、高田漣さんの演奏が入って、今までとはちょっと印象が変わりました。
■アンコール二回目
坂本龍一さんが高橋幸宏さんのドラムキットに座りました。
とくれば、1981年のYMOの「Winter Live 1981」の時のような「CUE」。この曲を坂本龍一さんが叩くのは高橋幸宏さんの1982年の「TOUR '82 WHAT ME WORRY 」にゲスト出演した時以来となります。
既に、この曲はSketch Showの2002年のツアーでも演奏していますが、今回は2006年の高橋幸宏さんのツアーのアレンジがベースでシンプルな感じでした。
演奏終了後にメンバーは一度、センターにて挨拶し、最後にステージ向かって左上の高田漣さんが演奏していたところの左に並ぶ感じで再度挨拶をして退場しました。
全17曲で、100分を超える今回のライブは3年前よりもさらに3人の生演奏が増し、協力なサポート陣に支えられ、よりバンドっぽいサウンドとなりました。
■演奏曲目
01 以心電信
02 Sports Man
03 Fly Me To The River
04 Mars
05 Flakes
06 Everything Had A Hard Year(メルツ(Marz)のカバー)
07 Riot In Lagos
08 Ongaku
09 Resque(新曲これから発表されるサントラの曲?)
10 Turn Turn
11 Supreme Secret
12 Wonderful To Me
13 War & Peace
14 Rydeen 79/07
-- encore --
15 Chronograph
16 Ekot
-- encore --
17 Cue