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WORKSHOP MU!!
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2006年09月17日更新
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WORKSHOP MU!! |
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日本のロックの黎明を鮮烈に印象付けたデザイナー集団「WORKSHOP MU!!」の当時から現在までの仕事を一冊にまとめた作品集です。 眞鍋立彦さん、中山泰さん、奥村靫正さんの3人での30余年の軌跡を見ることができます。 小坂忠さんや、細野晴臣さん、大滝詠一さん、サディスティック・ミカ・バンド、YMO、加藤和彦さん、高橋幸宏さん等の数々の作品はあまりにも有名ですが、 掲載作品は、上記ミュージシャンのジャケットをはじめ、ポスター、ブックデザイン、Tシャツ画など200点以上だそうです。 奥村靫正さんの作品集や展覧会のカタログ等には載らなかったような作品も期待できますね。 細野さんや小坂さんとの出会いは、奥村さん達は桑沢デザイン学校に通っていた1968年頃の事。当時お二人がやっていたデビュー前のエイプリル・フールを学校でのコンサートに呼んだ時に知り合ったそうです。 「WORKSHOP MU!!」は1970年にその桑沢の同級生で一番仲のいい3人が集まって作ったとのこと。 桑沢を卒業後、中山さんはデザイン会社に9ヶ月勤めて、基本的なことを覚えた後、真鍋さんをさそいMU!!を作り、そのすぐ後に奥村さんも加わります。 当初は青山のビルに事務所を構えていたものの、1年くらいして狭山の米軍ハウスに移転。最初のジャケットデザインは小坂忠さんの「ありがとう」で、ちょうど狭山に移転する頃だったそうです。 その前後に日大芸術学部さった小坂さん自身もや、エイプリル・フールの周辺にいたカメラマンの野上眞宏さんも仲間に加わります。 また早稲田大学に入る頃の立花ハジメさんも出入りしだし、休学してロンドンに一年行った後にも解散までお手伝いされていて、休学前には サディスティック・ミカ・バンドが1973年に発売したファーストアルバムでもハジメさんもアシスタントとして関わっていたそうです。 当時はほとんどレコード会社の社内のデザイナーがデザインを担当していたため、外部のデザイナーが担当するのが珍しかったそうですが、 2つのラインから仕事をされていたそうです。 ひとつは細野さんや小坂さんのルートから当時マッシュルーム・レーベルをやっていた村井邦彦さん(後にアルファレコードを設立)、ミッキー・カーチスさん、川添象朗さんなどとの仕事。 もうひとつは大手の当時東芝EMI。前出のサディスティック・ミカ・バンドのジャケットを担当。 その後、1975年の後半には残念ながら奥村さんがまず去り、それぞれの活動を行うことになります。 奥村さんは鈴木慶一さんのラインから、まずは慶一さんのソロの「火の玉ボーイ」、ムーンライダーズの作品の数々。 そしてミカバンドからの縁で加藤和彦さんの「パパ・ヘミングウェイ」ほか、大貫妙子さん、そしてYMOや幸宏さん、細野さん、チェッカーズなどなどを手がけられました。 中山さんは解散前から大滝さんの仕事をメインでやっていましたが、解散後もそのまま大滝さんのお仕事からナイアガラ関係の一連の作品を担当。 真鍋さんは1976年にDo!familyを設立されます。
■この作品集の出版を記念して「Workshop MU!!展覧会」が開催されます。
2006年10月10日〜10月28日 11時〜19時 |
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