天国にいちばん近い島

1984年12月15日に公開された大林宣彦監督作品。
幸宏さんは3本の大林監督作品に出演しています。 ゲスト出演したこの映画と「異人たちとの夏」は既にDVD化されているのですが、 幸宏さんが主演した「四月の魚」はDVD化されていません。

■役どころ
森村桂さん原作で、原田知世さんが主演。その小さい頃に亡くなったお父さん役が幸宏さんだった。 幸宏さんは冒頭の回想シーンと遺影でのご出演。

意外と知られていないようですが、当時の雑誌「バラエティー」（角川書店）1985年1月号のこの映画の特集ページによると、 幸宏さんはものもらいができていたそうです。そう言われてみると遺影にはなんとなくものものらいっぽい感じがします。

■原田知世さんについて
原田知世さんは、前年の1983年に「時をかける少女」の初々しい演技で注目を集め、日本アカデミー賞・新人賞他、数々の賞を受賞しました。

「時をかける少女」の後はアニメーション映画「少年ケニア」で声優として出演したり、 角川春樹監督作品の「愛情物語」にて主演し、これは4本目の映画となります。 「愛情物語」以外は全て大林宣彦監督作品でした。

この作品は「時をかける少女」ほど評価はされていませんが、幸宏さんのファンには一度は見ていただきたいと思います。

■原田知世さんと言うと
その年に幸宏さんのラジオ番組 「オール・ナイト・ニッポン」にもゲスト出演していましたし、翌年には坂本龍一さんのプロデュースで、 17回目のバースデー・アルバム「撫子純情」をリリースしていました。

もう一つ原田知世さんと言うと、1990年代は鈴木慶一さんの プロデュースしたアルバム三部作「GARDEN」、「カコ」、「Egg Shell」をリリースしています。 その後もNTT DoCoMoのCM曲の「空と糸-talking on air-」では再び慶一さんと組んでいます。

■関連情報
この映画は角川作品ということもあり、様々な商品があります。 角川文庫では森村桂さんの原作や映画のシナリオ本、そして、フイルムをカット割してマンガのようになっている 「天国にいちばん近い島　角川文庫―カドカワフィルムストーリー」というのもあります。 フィルムストーリーには当然、幸宏さんの出ているシーンも掲載されています。

■スタッフ：
監督：大林宣彦
原作：森村桂
脚本：剣持亘
撮影：阪本善尚
美術：薩谷和夫
主題歌：原田知世

■配役：
桂木万里（原田知世）
タロウ・ワタナベ（高柳良一）
深谷有一（峰岸徹）
村田圭子（赤座美代子） タイチ・ワタナベ（泉谷しげる）
桂木次郎（高橋幸宏）
青山良男（小林稔侍）
マダム・ヒロコ（入江若葉）
西尾久造（室田日出男）
桂木光子（松尾嘉代）
石川貞（乙羽信子）